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2022/03/22 10:08


今はスイッチひとつで明るく、安定した「灯り」がともせる時代ですね。

遡って、、さらにさかのぼって、、、当然ですが、灯りは「火」からもたらされました。
今からおよそ140万年前。
アフリカの「チェソワンジャ遺跡」で発見された高温で焼けた石が、人類が意識的に火を利用した形跡の最も古いもののひとつではないかと見られています。この焼けた石が炉であったのかどうかは考古学的には確証には至っていないそうですが、全く別の生物学的研究から、人類が火を使った「料理」を始めたのが約180万年前頃だったという、かなり確からしい仮説が提示されました。
ヒトは進化したから料理を始めたのではなく、料理を始めたから進化出来たというのです。
それにしても………180万年前!

…ところが実は、人類が木と木をこすり合わせて火を起こせる様になったのは「たった」3万数千年前なのです。
それまでの長い時間、おそらく火は、山火事や雷や火山と言った恐ろしいものから決死の思いで持ち帰られ、そして夜の闇・獣の脅威を遠ざけ、肉を煮たり焼いたり出来る、本当に貴重な恵みとなったのでしょう。 なにか絶対的な存在…今で言う「神」から、そのチカラを分け与えて貰った様な……そんな気持ちで燃え盛る炎や、揺らめく熾火(おきび)を見つめたヒトもいたかも知れません。

考えてみると180万年前と言ったら、それは人類ではあるけれども私たちホモサピエンスではなく、もっともっと古いご先祖様。
その頃から火は人類とともにあり、記憶に刻み込まれ、、、そしてきっと遥かな未来まで、人類が人類である限り、火はヒトにとって特別な存在・現象であり続けるでしょう。


そんな「火」がもたらすあかりを、現代の暮らしの中に、さまざまなインテリア作品の中に溶け込ませたい……
安全に、そしてちいさな灯りの中にも。魔法の様に。
少しでも、少しでも、それに近づきたいのが「ひかりとかぜと」の想いです。

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